合成清酒とは?

【歴史】

昔は技術や考え方が遅れていたため、米でなければ日本酒は造れないと考えられていました。
ところが大正七年に、有名な米騒動が起き、これが直接の動機となって、主食である貴重な米を
使わない日本酒の研究が、学者によって始められました。
この清酒を合成する研究に成功したのが、ビタミンの発見で世界的化学者となった、理研の
鈴木梅太郎博士です。その後の研究の結果、清酒の良さをそのまま生かした合成清酒を
造ることができるようになったのです。


【製造方法】

鈴木梅太郎博士の研究によって、清酒に含まれている化学的な成分が明らかとなり、
それらの成分を米以外のものからとって、それらを混成して造ったのが合成清酒です。
アルコールとブドウ糖やコハク酸、アミノ酸など数種類の酸味料と調味料の組合せで
風味をだします。
さらに米を少量使用(法律によって使用量が決められています。)することよって、
香り、こく、うま味をだします。


【特長】

米をあまり使用しない分安く造れます。しかも清酒に比べて酒税の税率が低い。
値段が安いのが特長でしょう。